2.サイトを作るということ
松本:
今振り返るとちょっとした笑い話ですが、当時は私が持参した見積に対して「効果が分からないものに対して投資は出来ない!」という声が大多数でした。今ふりかえると最もです。
全ての事柄は未来のことであり、机上の空論に見えたのだと思います。
ただ、当時は漠然とですが、自分自身が「作る立場」から、「ユーザの立場」になりきることができれば、効果は出ると考えていました。 しかし、それをうまく皆様に分かる形で伝えることが出来なかったのは、私の勉強不足でした。
さらに打合せを重ねて、何とか構築を開始させていただいたわけです。そして、約一月かけてどんな内容(コンテンツ)を掲載すべきか、どんな作りにしていくかを考えて、そしてその都度、相談させていただきました。かなり頻繁に打ち合わせしたと思います。
その期間は、目に見える物はワープロ文書の提示だけで、当然、デザインは提示していませんでしたし、目に見えてサイトが出来て行くわけではありませんでした。進んでいるのかどうなのか心配されたことと思います。
近藤GM:
とにかく早くリニューアルしたかったので、じれったかった。しかし、今思えばその時の打ち合わせたさまざまな事柄がサイトに活かされ、効果になって表れてきているのだろう。
松本:
すみませんでした。急いでおられたのは分かっていたのですが、そこを十分に考えて詰めておかないと、サイト全体の性格がそこで決まってしまいます。性格が決まってしまえば、あとは小手先のデザインのごまかしではどうにもならないのです。
それから構想にさらに半月かけ、その仮定でデザインを決めました。目に見えるサイト自体は次の半月で一気に作らせていただきました。大変お待たせしました。
近藤GM:
おかげで、リニューアルオープン後、売上はリニューアル前を一回も割ることはなく順調に推移している。ネットの平均売上は3月から9月までの半年の平均が、リニューアル前の250%くらいかな。最大瞬間風速ではオープン前比500%というのはあるが、これは夏休みだったし、例外としておこうか。
また、細かいことだが検索エンジンの対策などにより、アクセス数の確保にも力を入れてもらって助かっている。毎月の報告書により、アクセス数と売上の因果関係など、いろいろな傾向も分かってきたしな。
そして、この半年、宿泊プランをいろいろ入れ替えて試してみることで、プラン毎の売上の特徴などもだいぶつかめてきた。私が企画しているのは、季節が来たからプランを入れ替えるという単純な話ではない。計画的に戦略的にプランを考えている。参考となる情報はこれからもどんどん提供して欲しい。
松本:
情報はすべて共有することが大切だと思います。
これらかもどんどん提供させていただきます。ただ、数字は単に数字であり、経験やノウハウ、そしてさまざまな情報を使って分析することがこれからも必要ですね。数字を見るのと数字を読むのとは大きな違いでしょうから。
予約に関しては本当にありがたい数字です。しかし、ネットの役割は旅館業のあくまで一部です。ネットだけで完結するものはないと思います。 従業員の皆様が、インターネットというものを積極的に受け入れていただき、旅館業の道具の一つとして有効に利用いただいている結果だと思います。
従業員の皆様に失礼ながらお願いし、ご協力いただいています事はいくつかありますね。一例を挙げますと、現在も新しいプランを作り、どんどん入れ替えを行っていますが、新しいプランが出来るたびに印刷してフロントに置き、問い合わせに対応するための情報共有を行っていただいております。
ネット予約が上向きなのは、皆様のご協力があってのたまものです。本当にサイトだけではどうしようもない部分です。ありがとうございます。
近藤GM:
確かに、ネットと今までの業務がうまく融合しないと、目立った効果は期待できないだろうな。道後ではまだまだネット上にページを掲載しているだけのところが多いのが残念だ。我々は道後の中で競争しているのではない。道後の中で一人勝ちはできないと思っている。ライバルは道後内ではなくて全国にある。道後が一つになる、それもこれから我々が生き残る上で考えないといけないことだ。
これからももっともっと新しいアイデアをネット上で展開していきたい。ネットにはまだまだ我々の知らない可能性がある。
松本:
そうですね。まだまだいろいろなことをやりたいですね。近藤GMとお仕事させていただいておりますおかげで、御社のサイトの成長はもはや私の趣味でもあります。
実績が上がってきたこれからが本番ですね。
近藤GM:
その通り、これからが本番だ。ネットからの予約率50%を目指してがんばろう。
松本:
はい、よろしくお願いします。
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